本日はいかがなさいましたか?

リウマチの治療

リウマチの診療は主に泉、中村、時任の3人の医師が担当しています。

ご挨拶

リウマチ患者さんの日常生活の質の向上を目指し、安心・安全な治療を心がけています。

リウマチ科医長

泉 貞有

関節リウマチは、複数の関節に腫れや痛みが出る病気です。男女比が1:4と女性に多い病気ですが、男性にも発症します。発症年齢のピークは40歳から50歳ですが、若い人や高齢の方などすべての年齢の方に起こり、最近は60から70歳以上の高齢の方の発症も少なくありません。最初の頃の症状は、「朝起きた時の手のこわばり」や「複数の関節の痛みと腫れ」などがあります。関節の腫れや痛みは、手首や手の指が最も多く、次いで足首や足の指、肩や膝など、身体の中のどの関節にも起こりえます。最近はリウマチの早期診断・早期治療でリウマチの進行が抑えられ、骨や関節の破壊を防ぐことができると考えられるようになっています。

当科ではリウマチの薬物療法・手術治療を始めとしてリウマチの全般的な治療を他院と連携しながら行っています。関節の腫れや痛みでお困りの方、またリウマチの治療についてお困りの方はぜひご相談ください。

主な対象疾患と治療法

関節リウマチに対する薬物治療

当院の診療

従来からの抗リウマチ薬であるリウマトレックス、アザルフィジンなどによる治療を、それぞれの患者さんの状態に応じて適切な薬剤を選択し、治療をおこなっています。これらの抗リウマチ薬が有効な方はたくさんおられますが、無効あるいは効果が不十分の場合もあります。その場合には、新しい抗リウマチ薬であるケアラム、プログラフといった内服薬も適宜選択し使用しています。また当科では、患者さんの状態にもよりますが、「アバタセプト(オレンシア)」、「エンブレル(エタネルセプト)」、「トシリズマブ(アクテムラ)」などの最新の生物学的製剤や、「トファシチニブ(ゼルヤンツ)」、「バリシチニブ(オルミエント)」、「ウパダシチニブ(リンヴォック)」などの経口薬であるJAK阻害剤による治療も行っております。これらの新しい治療薬を積極的に取り入れることで、従来の抗リウマチ薬ではコントロールの難しかったリウマチ患者さんにも良好な治療効果を得られるようになりました。

関節リウマチに対する手術治療

当院の診療

主にスポーツでの外傷などによる関節を構成する靭帯や半月板などの組織の損傷に対しては、1cm程度の小さな切開で関節の中に内視鏡を挿入し手術を行う低侵襲な関節鏡手術を中心に行います。