腎臓内科のご案内
ご挨拶

腎疾患の診療を通じて地域医療に貢献します。
腎臓内科 部長
満生 浩司
近年、集中治療の発達により救命率が向上していますが、高齢化・生活習慣病の増加による腎障害合併症例も増加しており、集学的治療のひとつとして腎臓専門医の関与が重要です。また、慢性腎臓病(CKD)は検尿異常、慢性腎不全、末期腎不全(透析療法、移植)など腎臓機能により5つのステージに分類されます。ステージ早期からの治療で、疾患の進展を抑制できるだけでなく生命予後も改善させることが知られており、早期から腎臓専門医が介入することが推奨されています。腎不全が緩徐に進行すると自覚症状が出にくく、倦怠感や吐き気等の尿毒症が出現時にはすでに透析に代表される腎代替療法が必要な状態となっている症例を数多く認めます。慢性腎臓病は末期になるまで特に症状がないことが大部分であり、まずは健診等により検尿や血液検査を行うことが重要です。
当院では、検尿異常(蛋白尿・血尿)に対する腎生検から腎不全治療、透析療法まで幅広く診療を行っています。透析療法においては、血液透析のみでなく、残腎機能が保持されやすく社会復帰が比較的容易な腹膜透析を積極的に推奨しています。透析を開始する前(保存期腎不全)と血液透析療法の間の橋渡し役として腹膜透析をとらえ、透析開始後の生命予後を改善させる概念を包括的腎代替療法と呼び、当院ではこの概念に従った治療を取り入れています。また、血液透析におけるバスキュラーアクセストラブルにも重点を置いています。
腎臓専門医が少ない本邦の現状を鑑み、かかりつけ医の先生方と病診連携を密に行い、ともに診療していくことで、なるべく多くの患者さんを診療することができるよう留意しています。
医師紹介
医師名 | 満生 浩司(みついき こうじ) |
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役職名 | 部長 |
卒業年 | H2年卒 |
専門 | 腎臓疾患全般 |
資格 | 日本腎臓学会専門医・指導医 日本透析医学会専門医・指導医 日本内科学会総合内科専門医 日本移植学会認定医 腎代替療法専門指導士 |
医師名 | 石松 由季子(いしまつ ゆきこ) |
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役職名 | 医員 |
卒業年 | H28年卒 |
専門 | 腎臓疾患全般 |
資格 | 日本内科学会専門医 |
医師名 | 安藤 翔太(あんどう しょうた) |
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役職名 | 医員 |
卒業年 | H29年卒 |
資格 | 厚生労働省麻酔科標榜医 |
医師名 | 中村 昌平(なかむら しょうへい) |
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役職名 | 医員 |
卒業年 | R2年卒 |
医師名 | 羽倉 丈史(はぐら たけし) |
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役職名 | レジデント |
卒業年 | R4年卒 |