摂食栄養サポート室のご案内
ご挨拶
食べられない、痩せてきたなど栄養状態が心配な方、お気軽にご相談ください。
医務局長
脳神経内科部長/リハビリテーション科部長/摂食栄養サポート室長
竹迫 仁則
当院では、様々な疾患や手術のために栄養状態が悪化した、あるいは悪化する危険性が高い患者さんに最適の栄養管理を提供するために、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などの専門職で構成された栄養サポートチーム(Nutrition Support Team:NST)が、様々な活動を行っています。
- NSTによる入院患者さんに対する栄養サポート
当院のNSTは2005年に創設され、2010年に日本静脈経腸栄養学会(現、日本臨床栄養代謝学会)のNST稼働施設の認定を受け、現在まで精力的に活動してきました。専従の看護師、医師、管理栄養士、薬剤師などで構成されるチームで患者さんの栄養状態の評価を行い、それぞれの専門的分野からの意見を出し合い、最適な栄養療法を提供するという目標達成のために尽力しています。この介入によって、患者さんの栄養状態が改善し、治療効果が向上し、合併症を防ぎ、さらにはADLやQOL(生活の質)の向上が得られることが最終的な目標です。チーム内の良好なコミュニケーションを心がけ、こまめにカンファレンスや勉強会を行い、学会活動も行うことで「チーム力」を上げる工夫をしています。
「がん」と「救急医療」を診療の柱とする当院のNSTにおいては、「がん患者さんの栄養サポート」と「集中治療室から始まる栄養管理」の実践がここ数年の主要なテーマです。
- NST外来
外来棟2階の「摂食栄養サポート室」では、専従の看護師が常駐し、InBodyを使った筋肉量の測定、経口栄養剤の展示・紹介、管理栄養士による栄養指導や専門の医師による外来診療を行っています。食べられない、やせてきたなど栄養状態が心配な患者さんやご家族は、お気軽にご相談ください。
- SMILEネットワーク
高齢者の増加ともに疾病構造が大きく変化し、医療の主眼も病気の治癒を目指す「病院完結型」医療から、病気と共存しながらQOLの維持・向上を目指す「地域完結型」医療に変わらざるを得ない状況になっています。当院のような急性期病院においても、入院時から患者の生活を視野に入れたアプローチが必要とされ、入退院時には地域の医療・介護とのより密な連携が求められています。当院は、“食と栄養”と“認知症”をテーマにした地域連携SMILEネットワーク(Seamless MedIcal care and Life support for the Elderly)を2015年3月に立ち上げました。SMILEは、高齢者が人生の最後まで笑顔で過ごすことができるように、継ぎ目のない医療や生活支援を行うことを目的にした多施設・多種職による地域連携という意味で命名しました。超高齢化の時代に、地域の方々が、どんな生活の場においても、個人として尊厳され、可能な限り口から食べながら、その人らしい生活を人生の最後まで続けることができるような地域社会の実現の一助となるべく、より一層努力していきたいと考えています。
立ち上げから7年が経過し、“食と栄養”や“認知症”を主要テーマにした研修会をこれまでに10回開催したほか、テーマをしぼった小規模の4つの分科会も活動しています。研修会には毎回多くの医療関係者、ケアマネージャー、介護職員や施設管理者などの介護関係者にご参加いただいています。
ピックアップコンテンツ
医師紹介
医師名 |
竹迫 仁則(たかば ひとのり) |
役職名 |
医務局長 摂食栄養サポート室長 脳神経内科部長 リハビリテーション科部長 |
卒業年 |
H2年卒 |
専門 |
脳卒中 |
資格 |
日本内科学会認定医
日本脳卒中学会専門医
九州大学医学部臨床教授 |
栄養サポートチーム(Nutrition Support Team:NST)紹介