主な対象疾患と治療法
前立腺肥大症
症状
尿が出にくい、勢いが悪い、尿が出る回数が多い など
検査
直腸診、尿検査、尿流測定、残尿測定、前立腺超音波検査、PSA検査 など
治療
薬物療法、経尿道的前立腺切除術(TURP)、経尿道的前立腺蒸散術(PVP,CVP)
薬物療法
単剤あるいは2種類以上の内服薬を用いて経過を観察します。薬物で十分な効果が得られない場合には手術治療を考慮します。
薬物療法
単剤あるいは2種類以上の内服薬を用いて経過を観察します。薬物で十分な効果が得られない場合には手術治療を考慮します。
手術療法
高周波電流を利用する経尿道的前立腺切除術 (TURP) が一般的に行われていますが、大きな肥大症では出血量が多く危険な場合がありますので、当院では出血が少なく安全性の高いレーザーを用いた前立腺蒸散術(PVP、CVP) を採用しています。レーザー蒸散術では、抗血栓薬を継続したままでも安全に手術が可能です。
高周波電流を利用する経尿道的前立腺切除術 (TURP) が一般的に行われていますが、大きな肥大症では出血量が多く危険な場合がありますので、当院では出血が少なく安全性の高いレーザーを用いた前立腺蒸散術(PVP、CVP) を採用しています。レーザー蒸散術では、抗血栓薬を継続したままでも安全に手術が可能です。
尿路結石症
症状
わき腹や下腹部や背中などの激しい痛み、血尿 など
検査
尿検査、腹部超音波検査、レントゲン検査、CT検査 など
治療
体外式衝撃波結石破砕治療(ESWL)、経尿道的結石砕石術(TUL)、経皮的結石砕石術(PNL)
手術療法
手術療法
薬物療法で排出されない結石は、外科的手術が適応されます。ESWLは体の外から衝撃波を当て体内の結石を砕く方法です。砕かれた石は、尿と一緒に体の外に排泄されます。大きな結石は、経尿道的尿路結石砕石術・経皮的結石砕石術にて破砕します。
前立腺がん
症状
尿が出にくい、尿をするときに痛い、尿や精液に血が混じる など (初期では無症状な場合がほとんどです)
検査
直腸診、経直腸的超音波検査、PSA検査、前立腺針生検 など
治療
前立腺全摘出術、放射線治療、内分泌(ホルモン)療法、化学療法 など
一般的に、明らかな局所浸潤や遠隔転移が無い(限局癌)場合には、根治治療として前立腺全摘出術や放射線治療(±内分泌療法)を行いますが、診断時に既に遠隔転移を認める進行癌では、内分泌(ホルモン)療法や、抗がん剤(ドセタキセル、カバジタキセル)による化学療法を行います。
一般的に、明らかな局所浸潤や遠隔転移が無い(限局癌)場合には、根治治療として前立腺全摘出術や放射線治療(±内分泌療法)を行いますが、診断時に既に遠隔転移を認める進行癌では、内分泌(ホルモン)療法や、抗がん剤(ドセタキセル、カバジタキセル)による化学療法を行います。
腎臓腫瘍
症状
尿に血が混じる、背中・腰の痛み、お腹のしこり など
検査
腹部超音波検査、CT検査、MRI検査 など
治療
腹腔鏡下腎摘除術、腹腔鏡下腎部分切除術、分子標的療法、免疫療法 など
CTやMRIなどの画像検査で悪性腫瘍(がん)と診断され、手術により根治が可能な場合には腹腔鏡下腎摘除術あるいは腎部分切除術を行います。一方、受診時に既に遠隔転移などがあり、手術のみでは根治が困難な場合には、分子標的薬(スニチニブ、アキシチニブ、レンバチニブなど)や免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ、ペムブロリズマブ、イピリムマブなど)による治療を行います。
CTやMRIなどの画像検査で悪性腫瘍(がん)と診断され、手術により根治が可能な場合には腹腔鏡下腎摘除術あるいは腎部分切除術を行います。一方、受診時に既に遠隔転移などがあり、手術のみでは根治が困難な場合には、分子標的薬(スニチニブ、アキシチニブ、レンバチニブなど)や免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ、ペムブロリズマブ、イピリムマブなど)による治療を行います。
膀胱腫瘍
症状
尿に血が混じる、尿が出る回数が多い、尿をするときに痛い、 など
検査
尿検査、血液検査、腹部超音波検査、膀胱鏡検査、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)、CT検査、MRI検査 など
治療
TURBT、膀胱内注入療法、腹腔鏡下膀胱全摘除術、尿路変更術、放射線治療、がん薬物療法 など
CTやMRIなどの画像検査で悪性腫瘍(がん)と診断した際には、診断もかねてTURBTを行います。TURBTにて筋肉への浸潤を認めた限局がんは腹腔鏡下膀胱全摘除術(±化学療法)を行います。一方、受診時に既に遠隔転移などがあり、手術のみでは根治が困難な場合には、化学療法(ゲムシタビン、シスプラチン、カルボプラチンなど)や免疫チェックポイント阻害薬(ペムブロリズマブなど)による治療を行います。また切除不能な膀胱癌に対しては放射線治療も行っています。
CTやMRIなどの画像検査で悪性腫瘍(がん)と診断した際には、診断もかねてTURBTを行います。TURBTにて筋肉への浸潤を認めた限局がんは腹腔鏡下膀胱全摘除術(±化学療法)を行います。一方、受診時に既に遠隔転移などがあり、手術のみでは根治が困難な場合には、化学療法(ゲムシタビン、シスプラチン、カルボプラチンなど)や免疫チェックポイント阻害薬(ペムブロリズマブなど)による治療を行います。また切除不能な膀胱癌に対しては放射線治療も行っています。
腎盂・尿管腫瘍
症状
尿に血が混じる、背中・腰の痛み など
検査
尿検査、尿細胞診、腹部超音波検査、造影CT検査、MRI検査、逆行性腎盂尿管造影 など
治療
腹腔鏡下腎盂尿管摘除術 など
画像診断などで悪性腫瘍(がん)と診断された場合は、発生した側の腎臓と尿管を内視鏡的に摘出する腹腔鏡下腎尿管摘除術を行なっています。また手術が不可能な場合は、レーザーにて治療を行うこともあります。一方で遠隔転移がある場合には、化学療法(ジェムザール、シスプラチン)による治療を行います。
画像診断などで悪性腫瘍(がん)と診断された場合は、発生した側の腎臓と尿管を内視鏡的に摘出する腹腔鏡下腎尿管摘除術を行なっています。また手術が不可能な場合は、レーザーにて治療を行うこともあります。一方で遠隔転移がある場合には、化学療法(ジェムザール、シスプラチン)による治療を行います。
精巣腫瘍
症状
精巣の腫大 など
検査
触診、血液検査(腫瘍マーカー)、超音波検査、CT検査 など
治療
高位精巣摘除術
悪性腫瘍(がん)が疑われる場合は、なるべく早期に精巣摘除術を行ないます。転移を認める場合は抗がん剤による化学療法を行ないます。精巣がんの中には化学療法に良く反応し完解治癒する場合もあります。
悪性腫瘍(がん)が疑われる場合は、なるべく早期に精巣摘除術を行ないます。転移を認める場合は抗がん剤による化学療法を行ないます。精巣がんの中には化学療法に良く反応し完解治癒する場合もあります。
副腎腫瘍
症状
副腎腫瘍に特異的な症状はありません。ほかの目的で実施したCT検査で偶然発見されることもあります。
検査
血液・尿検査(ホルモン検査)、CT検査、MRI検査、核医学検査 など
治療
腹腔鏡下副腎摘出術 など
サイズが大きく悪性腫瘍(がん)が疑われる場合や、産生するホルモン量が多い場合には、腹腔鏡下にて副腎を摘出する場合があります。
サイズが大きく悪性腫瘍(がん)が疑われる場合や、産生するホルモン量が多い場合には、腹腔鏡下にて副腎を摘出する場合があります。
骨盤臓器脱
症状
股間に何か挟まったような違和感、尿が出にくい、尿が出る回数が多い、尿もれ など
検査
問診、内診、尿検査、MRI検査、腹部超音波検査 など
治療
骨盤底筋訓練(体操)、膣内装具(ペッサリー)、腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC)
程度が軽い場合には骨盤底筋体操やペッサリー挿入での対応も可能ですが、脱出の程度が強い場合には手術が必要です。当院では患者さんの希望があれば腹腔鏡下仙骨膣固定術 (LSC) による修復を行なっています。
程度が軽い場合には骨盤底筋体操やペッサリー挿入での対応も可能ですが、脱出の程度が強い場合には手術が必要です。当院では患者さんの希望があれば腹腔鏡下仙骨膣固定術 (LSC) による修復を行なっています。