本日はいかがなさいましたか?

薬剤科のご案内

指導・専門・認定薬剤師

お薬のエキスパートとして、専門的な知識と技能で活躍しています。

構成人数 薬剤師28名

指導
日本医療薬学会 がん指導薬剤師 3名
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 3名
日本病院薬剤師会 日病薬指導薬剤師 3名
専門
日本医療薬学会 がん専門薬剤師 4名
日本病院薬剤師会 感染制御専門薬剤師 1名
認定
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 4名
日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師 3名
日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師 12名
日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師 9名
日本薬剤師会 JPALS認定薬剤師 1名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 1名
日本腎臓病薬物療法学会 腎臓病薬物療法認定薬剤師 1名
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師 1名
日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリ・ケア認定薬剤師 1名
日本老年薬学会 老年薬学認定薬剤師 1名
日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士 2名
日本臨床栄養代謝学会 栄養サポートチーム専門療法士 2名
日本腎臓病協会 腎臓病療養指導士 1名
日本腎代替療法医療専門職推進協会 腎代替療法専門指導士 1名
日本アンチドーピング機構 公認スポーツファーマシスト 3名
日本防災機構 防災士 1名
日本麻酔科学会 周術期管理チーム薬剤師 1名

業務紹介

調剤業務

調剤室では、主に入院している患者さんの内服・外用薬の調剤を行っています。必要に応じて、複数の種類の薬を1袋にまとめる一包化調剤を行い、正しく服薬ができるよう支援しています。また、外来患者さんの治験薬や院内製剤(市場に流通していない院内独自の薬)といった特殊薬の調剤や、検査用の前処置薬の調剤等を行っています。
患者さんの年齢や性別、体重などを考慮し、処方されたお薬の投与量や投与間隔、投与日数、飲み合わせに問題がないか確認して、薬が正しく有効で安全に使用されるよう薬物療法を支援しています。

注射業務

注射処方せんにより、入院患者さんの注射薬を一人分ずつセットして病棟へ払い出しています。
当科では注射自動払出機を導入しており、機械により個別に準備されています。その後、薬剤師の目で投与量や投与時間、投与経路、溶解液に問題がないか、薬の混合に問題がないか等を確認してセットを行っています。
注射抗がん薬に関しては、特に厳しい安全管理が必要なため、別途投与管理システムに登録し適正な使用が行われるようチェックしています。

薬剤管理指導業務・病棟薬剤業務

各病棟に薬剤師を配置し、入院患者さんが有効で安全な薬物治療を受けられるよう支援しています。
①患者さんが普段飲んでいらっしゃる薬の内容を確認し、それらの薬が入院期間中に行われる治療に影響しないか、服用継続してもよいかなどを確認しています。
②入院患者さんへの薬の効果や使い方の説明、相談対応を行い服薬に関する支援を行っています。
③適正に薬が使用されているか、副作用が現れていないかの確認や、薬物の血中濃度を管理し、患者さん一人ひとりに合わせた投与計画を提案しています。
入院中にお薬に対する疑問や不安がありましたら、ご遠慮なく病棟薬剤師までお声をおかけください。

医薬品情報業務

医薬品は有効性と副作用が十分確認された上で発売されますが、多くの患者さんに使用されることにより、これまで分からなかった副作用が見つけられたり、新しい効果が認められたりすることがあります。こうした日々更新される医薬品情報を収集、整理、管理し、その情報を医師、看護師などの医療従事者や患者さんに提供しています。
また、当院で発生した副作用について、必要に応じて厚生労働省や製薬会社に報告を行い、情報源としての役割を担っています。

製剤業務

治療を行う上で必要な薬が製薬会社から製品として販売されていない場合は、医師の依頼のもと院内製剤の調製を行っています。

混注業務(抗がん剤、高カロリー輸液)

注射薬の中でも特に感染に対する配慮が必要な抗がん剤と高カロリー輸液を薬剤師が無菌的に調製しています。
また、調製者を曝露から守るために閉鎖式接続器具を導入しています。

TDM(薬物治療モニタリング)

TDMとは薬物を安全で効果的に使用するために、薬物の血中濃度を測定し、患者さんごとに投与量、投与間隔を決定することです。該当する薬物の血中濃度の値をもとに薬剤師が解析を行い、医師に投与スケジュールの提案を行っています。患者さんごとに薬物を排泄する能力や体格も異なるため、TDMを行うことにより個々の患者さんに最適な投与設計が可能となります。

学生指導

薬学部の実務実習生を年間5~6名、受け入れています。 実習生はまず医薬品管理業務、調剤業務、注射業務等の実務を学び、薬剤を通して見た臨床を学習します。その後、薬剤師の参加するチーム医療や病棟薬剤業務を経験するプログラムに入ります。
実習後期には、実習生1人ずつ薬に関するテーマを決めてプレゼンテーションをしてもらい、薬物療法に対する理解を深めます。
医療現場における病院薬剤師の役割を体得し、臨床に必要な実践能力を身につけられるように教育を行っています。

チーム医療

他部署との連携をとりながらさまざまなチーム医療に参加しています。

チーム医療への参加状況

栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)

入院中の患者さんは、状態により食欲がなくなり食べる量が減ったりします。また、病気で消化管を使うことができない患者さんは輸液で栄養を補給することもあります。栄養サポートチーム(NST)とはこうした患者さんの栄養管理を様々な職種(医師、薬剤師、看護師、栄養士等)が集まって検討を行いサポートしていくチームです。 NSTの中での薬剤師の役割は輸液と経腸栄養剤が適切なバランスで投与されていることをチェックすることです。栄養剤と薬剤の相互作用や、副作用により栄養に問題が起きていないかも確認します。さらに、薬剤師は輸液や薬剤関係のことだけでなく、栄養状態と病気との関連を理解して適切な栄養管理を行っていくことが求められます。

感染制御チーム(ICT:Infection Control Team)
抗菌薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)

感染制御チームは、病院内における感染対策や感染予防を推進するチームです。チーム内での薬剤師の仕事は主に抗菌薬の適正使用になります。当院では2022年から抗菌薬適正使用支援チームを立ち上げ、感染制御チームと連携を取りながら、抗菌薬の適正使用に努めています。これは国が勧める薬剤耐性(AMR)対策にも関連します。必要な患者さんにのみ、必要な抗菌薬を、必要量・必要期間使うことで新たな耐性菌の発生を防ぎ、患者さんが現在のみならず未来も治療を受け続けられるように取り組んでいます。

糖尿病教室

薬の話は毎週金曜日14時より開催しています。内服薬も注射薬も正しく服薬する(使う)ことができなければ、薬の効果が得られないどころか場合によっては副作用を生じることさえあります。本講では、患者さんが内服薬の飲み方や注射薬の使い方を正しく理解し、服薬(使用)することができるよう支援しています。
講話内容(所要時間:30分程度)
内服薬:内服薬の種類、作用、副作用、服用上の注意について
注射薬:注射薬の種類、作用、使い方、使用上の注意について
薬に関する質問も受け付けていますので、知りたいことや疑問がありましたら気軽にお問い合わせください。

緩和ケアチーム(PCT:Palliative Care Team)

緩和ケアとは、生命を脅かす病気をもつ患者さんの、心と体の痛みを和らげて、生活の質を向上するためのサポートを行うことです。
当院では、医師・看護師・薬剤師・臨床心理士・作業療法士・栄養士・医療ソーシャルワーカー・事務職員で構成し活動しています。
外来化学療法室やNST(栄養サポートチーム)とも情報交換を行い、連携を図っています。
緩和ケアチームの中で、薬剤師は以下のような役割を担っています。

  • 院内におけるオピオイド使用状況の把握と周知
  • 症状緩和に使用する薬剤の選択、使用量、使用法についての相談応需
  • 医薬品に関する情報の提供
  • 院内研修会等での啓蒙活動

保険薬局の方へ

  • 新規採用医薬品および採用中止医薬品のお知らせ
  • 疑義照会の申し合わせ
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