本日はいかがなさいましたか?

救急医療

24時間365日、地域の方々の安心・安全な暮らしを支えます。

当院の救急診療

当院は二次救急医療機関として、24時間365日救急患者さんの受け入れを目指しています。年間に約5500台の救急車を受け入れており、救急部・集中治療部と各専門診療科が協力をして救急患者さんの対応に当たっています。

救急外来

 平日昼間は救急部が担当し、夜間・休日は当直医が担当します。救急外来では、トリアージ、診断、初期対応を行いながら専門の診療科へ治療を引き継ぎます。 各診療科はオンコール体制をとっており、24時間体制で救急外来のバックアップを行います。

集中治療室(ICU)/ハイケアユニット(HCU)

 重症患者さんや、大手術後の患者さんはICU(8床)および、HCU(16床)で集中治療・全身管理を行います。専門診療科の医師が担当し、救急部・集中治療部がサポートします。また、多くの病態を抱える患者さんに対しては複数の診療科が協力して治療を行います。

入院している患者さんへの救急対応

院内の急変にはRapid Response System(RRS)で対応します。RRSは患者さんの急変を早期発見、早期対応するためのシステムで、院内で急変があった場合、救急部がすぐに対応します。初期治療を行いながら、各診療科医師と連携し治療にあたり、40%の方はICU、HCUへ移動して全身管理を行います。
また、日本救急医学会認定のICLSコースを年二回開催する他、BLSやAED講習、急変対応シミュレーションなど、普段からトレーニングを行い、院内全体の救急診療のレベル向上を目指しています。

当院の救急の特長

心臓血管の救急

当院は日本心血管インターベンション治療学会認定施設、心臓血管外科専門医修練認定施設であり、専門医を中心に、心臓、大血管、末梢血管の治療を行っています。心筋梗塞に対するカテーテル治療や急性動脈閉塞に対する緊急手術などを行い、重症例にはIABPやPCPSなどの補助循環で対応します。その他、不整脈へのペースメーカー手術や、心不全治療も行います。

脳神経系の救急

一次脳卒中センター/研修教育施設に認定されています。脳梗塞や脳出血などに対し、脳神経内科、脳外科医師が24時間オンコール体制で対応し、血栓溶解療法や緊急手術を行います。 脳卒中のほか、てんかんや髄膜炎、脳炎などにも対応しています。

外傷の救急

事故、転倒・転落などによる外傷にも24時間対応しています。骨折をはじめ、頭蓋内出血、胸腹部の内臓損傷にも対応しており、必要に応じて血管内治療による止血術や緊急手術を行います。多発外傷では複数の診療科が協力して対応します。

がんの救急

当院は地域がん診療連携拠点病院としてがん診療に力を入れているだけでなく、救急病院でありながら緩和ケア病棟をもつ数少ない病院です。がんの患者さんは、がん自体による身体症状の他、がん治療に伴う副作用などが起こることもありますが、がん治療の専門診療科や緩和ケア科と連携し、さまざまな状態のがん救急に備えます。

救急診療実績

救急車の受入状況の推移

年間に5,500件前後の救急車を受け入れ、そのうちの半数程度がそのまま緊急入院となっています。
受入台数、入院割合ともに年々増加傾向にありましたが、コロナ禍により救急搬送件数は減少しました。
しかし、緊急入院が必要な重篤な患者さんの受入は増加しています。 

救急患者の受入状況の推移

救急外来を受診する患者さんは年々増加傾向にあり、2019年度・2022年度は1万人を超えました。
緊急入院が必要な重篤な患者さんの受入も年々増加しています。